2014年7月30日水曜日

ツールの車窓から

今年のツール・ド・フランスはアスタナのニバリの優勝で幕を閉じました。
連日の観戦で寝不足の日々が続いた人も多かったじゃないかなと思います。


あまり取り沙汰されませんでしたが、FUJIがサポートするNetApp-ENDURAの成績は、
数々の強敵を押しのけてレオポルド・ケーニッグが総合7位という素晴らしい結果でした。
彼がクライマーというだけでなくオールラウンダーだということが証明されたわけです。


特に第20ステージのタイムトライアルで、ケーニッグがニバリに4秒差に迫る5位に入る好走を見せました。
もちろん彼らが跨がるのは昨年リリースされたFUJIの新型TTバイク「NORCOM STRAIGHT」
ここでの好走が結果的に総合7位の座を獲得するのに重要だったことは言うまでもありません。
このステージはトニ・マルティンの圧勝だったんですが、
4位のニバリよりも速く駆け抜けたNetAppのライダーがいたんですね。


そうです、チェコのTTチャンプの闘将ヤン・バルタがこのステージ3位でフィニッシュ。
もちろん彼が昨年TTチャンプに輝いた時も、このNORCOM STRAIGHTに跨がっていました。
速く走る為に必要な要素をこのバイクは全て備えていると彼が讃えるのは言うまでもありません。

ワイルドカード出場チームながら優れたチーム戦略で、
落車による戦線離脱者を出しながらこの結果をもたらしたNetApp-ENDURAは、
世界でも指折りの実力派プロチームであることをアピールできたのではないかと思います。
あとは皆さんステージ優勝を見たいと思っていることでしょう、今後の活躍に期待です!

さて、以前にツールの体験レポートを当ブログで紹介しましたが、
番外編ということで、サポートカーの車窓からひたすらシャッターを切ってた中で、
いくつかピックアップしてみましたので、ツールの雰囲気がちょっとでも伝わればと思います。


13ステージの補給エリアでの一コマ。思うように体が動かず彼はここでツールを去った。
その悔しがる表情は、彼がこのツールにかけていた想いを感じずにはいられない。


ツールのマスコットキャラクターかなと思いきや、なんだこれ?
何かのキャラクターかな?こういう仮装もけっこう見かけました。


警備員「なんや楽そうなん履いてエエね〜」というところ。
実はこのグラススキーみたいなので滑ってる(走ってる?)人もちょいちょい見かけました。
峠道なので登りも下りもけっこう楽そうでした。


たまたまシャッター切ったら写り込んでた国民的美少女風な女の子。たまたまです。
でもヨーロッパの女性はキレイですね。あ、他がダメという意味じゃないですよ。


何のコスプレという次元じゃなく、テンションがダダ上がりなわけです。
日中から一杯引っかけてるんでしょうね、羨ましいなぁ…


あ〜、これひょっとして載せたらダメなパターンのヤツですかね。
でも面白いので(笑) いろいろ突っ込みどころありますね。


アルプスを臨む護衛バイクの隊列。ものすごい数のバイカーでした。
たまに選手の走行の邪魔になるようなシーンもありましたけど(笑)

とまぁ後半はちょっとフザけた写真もありましたが、ほとんどの観客は普通の格好で応援してますので、
これがノーマルだと思わないでください。でも日本でもこういう観客が増えれば
もっと賑やかになって良いのになとも思います。
お後がよろしいようで。

2014年7月22日火曜日

FUJIカスタムバイクコンテスト「FUJISM AWARD 2014」実施のお知らせ

お待たせしました! 2012年に開催された第一回大会から2年、FUJIのカスタムバイクコンテスト「FUJISM AWARD」が帰ってきました!性能や使い勝手を重視した実用的なカスタムから個性が際立つドレスアップカスタムまで、世界に二つとないオリジナリティ溢れるカスタムバイク。想像の可能性は無限大。100年を超える長い歴史の中で生まれた数多のFUJIの自転車をベースにあなたらしさを表現してください!
Link → 特設サイト



コンテストのスタートに併せ、2014年7月19日発売の雑誌「BICYCLE NAVI(バイシクルナビ)」2014年9月号 No.77(ボイス・パブリケーション)では東西のカスタム好きショップが手がけた個性豊かなカスタムバイクを一挙紹介。カスタムの参考にぜひご覧ください。






なお、FUJIのFacebookページでは、応募いただいたカスタムバイクを随時アルバムに掲載いたします。一般投票として反映されますので、お気に入りのバイクがあればぜひ「いいね!」をお願いします。
Link → 「FUJISM AWARD 2014」応募バイク

誌面の詳細については、書店にて「BICYCLE NAVI」2014年9月号をお買い求めの上ご覧ください。

2014年7月20日日曜日

ツール・ド・フランス体験レポート その② 「沈黙の艦隊」


取材二日目の19日、14ステージはグルノーブルという町がスタート地点になります。
アルプスに近いこの町は、古い建物をリノベーションして新しい用途に使用する一方で、
モダンな建造物も少なくないハイブリッド的なイメージが強くて、フランスっぽくて趣があります。
写真はホテルの窓からのカット。自然とのコントラストがいい感じです。


V.I.Pスペースでスタートまで時間を潰します。キャフェや軽食などが無料で振る舞われ、
スポンサーブースが多く並びビジネス臭のするエリアということですね。
写真はマイメンのデイヴィッド from USAとジルベルト from Brazil。


今回のサポートカーは5台体制。乗車するのは第2サポートカーといって、
セカンドディレクターと共にメインライダー以外のサポートをこなす。
車種はFordのフォーカスっぽいけど日本には入ってきてない型かもしれません。
ヨーロッパ限定かな?ディーゼルターボのようでパワーは申し分なし。


11:45にレーススタート。第2サポートカーなのでほぼ最後尾を追いかける。
パラパラと雨が振ってきて不穏な空気に包まれる。しかし、一番目の峠の向こうは晴れているとの情報。


序盤で選手に指示を出すセカンドディレクターのアレックス。
スペイン人だが英語、フランス語も話す。運転がクレイジーで有名なんだとか。こわ。


レースは序盤に17名程の逃げが決まって、それをメインの集団が追随する形となり、
マイヨジョーヌのニバリ他有力選手はメインで待機している。
写真はニバリが所属するアスタナが集団を引いている様子。
この後、先行する集団に追いつく為にNetApp-ENDURAの選手に無線で指令が伝えられ、
先頭でペースを上げろという指示が出された。


そしてレース中盤、超級山岳のイゾアール峠へ突入。
この時にはメイン集団はNetAppの強力な引きによってペースが上がり、
先頭集団とのタイム差が見る見るうちに縮まっていく。
もちろん今回もレオを勝たせるためのオーダーが組まれている。
最後の峠までレオを温存するべく周りのチームメイトが奮闘する。


ネットアップのサポーターも応援に駆けつけた。コースの両サイドに合計15名ぐらいの団体で、
話を聞くと週末なのでドイツから応援に駆けつけた連中とのこと。


メインが先頭集団に追いつき、レースは終盤のリゾル峠へ。
この辺りからプロトンを引きまくったライダーが集団から脱落してくる。
その中にNetApp-ENDURAのザックの姿も。彼は体が大きいのでエース級を引く仕事がメイン。


このタイミングで水分や補給食を渡し、再度集団に追いつくための準備をする。
標高が高く気温が下がっているのに加えて、長い下りが控えているのでジャケットも手渡す。
イゾアールの一番高いところから麓までの下りで標高差が1,300m程。
ザックがいる後方集団にはグライペルもいるので、15名程の小さなグループだが
再びメイン集団に追いつくべく各々協力してスパートをかけていく。


ハイジの世界観そのままの景色。酪農が盛んのようで至る所に馬や牛が放し飼いされている。
冬は厳しい寒さと雪に覆われる地域だが、夏は避暑地としても有名で、
国内外から多くの観光客が訪れる。特にオランダ人はアウトドアが好きな人が多いのか、
割合的にも多いのだとか。


1,000mを超える標高を一気に下って行く選手たちと、それを追うサポートカー。
ライダーは最高で時速100kmぐらいで駆け下りていく。
それを同じスピードで車も追いかけるんですが、
それはもう、ジェットコースターの比じゃないスリルが味わえます。
両サイドに観衆がひしめく狭い道を時速100km近くで走るので、
まるでWRCのラリーカーに乗ってる感覚です。
アレックスは運転は上手いけどたまに脇見をするので(無線情報をメモしたり)、
ヒヤヒヤする場面が多く、同時に久しぶりに車に酔いました。


本来、第2サポートカーというのは逃げ集団にチームライダーが追随した場合に、
先頭集団をサポートする役割を持ちますが、結果的に今回の逃げには乗らなかったので、
出番無しということで終始後続支援に徹していました。
毎レース5台もサポートカーが必要というわけではないですが、
いざという時の準備を万端にしておくことでトラブルを防いで好成績獲得の確率を上げるわけですね。
ということで14ステージのチームの裏方は、さながら沈黙の艦隊のようだったということで。
最終的にはレオが9位でフィニッシュし、総合順位も8位にランクアップさせた。
まだまだ厳しい戦いが続きますが、ステージ優勝を狙っていろいろ戦略を練っているようなので、
残り1週間の彼らの活躍に期待したいです!


最後に、今回の取材でびっくりしたのは観客の多さ。
何度かジロ・デ・イタリアを観戦したことがありますが、その規模を遥かに上回っていると思います。
14ステージが土曜日だったことと、基本的に7月がフランスのバカンスシーズンということも
人の多さに拍車をかけているとは思いますが、200kmに及ぶほとんど区間でコースの両サイドには
老若男女、国籍問わず多くの観衆で埋め尽くされている光景は圧巻です。
そして選手への声援もハンパなく、ここにいる全ての人がレースを楽しんでいるのを肌で感じました。

長い歴史によってヨーロッパで育まれた文化なので、日本のそれと比べるわけではないですが、
やっぱり本場のレースの雰囲気を体験しないことにはその神髄に触れることができないなぁ、
と、手前味噌ながら思った今回の取材でした。

近々レースで撮ったその他の写真などをご紹介するのでお楽しみに!



2014年7月19日土曜日

ツール・ド・フランス体験リポート その①「Leo's day」


というわけでフランスはグルノーブルにやってきております。
チームに同行して取材ができるという願ってもないチャンスが転がり込んできたので、
Netapp-ENDURAにフォーカスしたツール・ド・フランス13ステージの模様をレポートします!
結果をご存知の方は多いと思いますが、現地の空気感そのままにお伝えします!
タイトルにもある通り、この日は我らがエースのレオが帰ってきた日になりました!


チームのサポートカーに乗り込んで最初の補給地点まで先に移動。乗り込んだ車内の様子。
通常のナビに加えてタブレットに専用ナビアプリがインストールされてて、
設定されているコースをトレースするようにナビゲートされるスグレモノ。
チームスタッフのスワニーのドライビングテクニックはスゲーの一言。
レーシングドライバー並みのシフティング、ハンドリング、ブレーキングで峠を爆走。
速いけど酔わない感じの、さすがツールと思った瞬間。


およそスタートから90km地点ぐらいで各チームが路肩に車を停めてサコッシュの用意を始める。
1時間程待機したときに先頭集団が来た。あれ、先頭を走ってるのは…Bartosz Huzarski!
ニューマシンTransonicを駆って集団を引いているまさにその瞬間に遭遇。
見せ場作ってくれますわ、ほんま。


その後メイン集団が過ぎた後に別のチームサポートカーがやってきた。
今日はこっちに乗る予定で、こっちのドライバーはクレイジーらしく今から心配気味。


仕事を終えて先にゴール地点へ移動するサポートカー。
ゴール直前の山岳エリアを駆け上っているときに、
多くの観客が路肩を埋め尽くしている中にレオのサポーターを発見。


クライマーとしても強さを見せるレオポルド・ケーニッグ(現地読み)
このステージにかかる期待は大きいということですね。
でも先週の落車で受けた怪我も小さくはないので期待と不安が入り交じる感じです。


そして頂上に到着。既に実況ではニバリとレオ、そしてティンコフのマルカの名前が連呼されている。
どうやらこの3人が抜け出して決戦状態になっているんだなというのが、
フランス語が全然分からなくても雰囲気で伝わってくる。


ゴール手前300m付近の最終コーナーでカメラを構える。
来た!黄色いジャージ!やっぱりニバリが抜け出してきた。強いの一言ですわ。
周囲も大興奮で歓声がすごい。


そこから10秒程遅れて、レオが来た!しかもリードして2番手につけている!


このまま2位でフィニッシュできるかと思いきや、ゴール直前でマルカに抜かれて3位でフィニッシュ。
でも後続に大きくタイムを突き放し総合で10位にランクイン。
今日の14ステージも超級の山岳ステージなので活躍が期待されます。
駆け足で書き連ねましたが、他にもいろいろとレポートを上げようと思いますのでお楽しみに。


レース後のレオに群がる取材陣とサポーター。Good Job!

2014年7月12日土曜日

TRANSONIC Japanスペシャルサイト公開!

先週末に全世界同時発表となったBrand New Aero Road 「TRANSONIC」
当ブログでも公開日当日に紹介させていただきましたが、
日本版のスペシャルサイトが本日公開となりましたのでご紹介。


FUJIのオフィシャルサイトのトップページビジュアルが上の画像に変更されました。
画像をクリックするとTRANSONICスペシャルサイトへジャンプします。
TRANSONICのプロダクトインフォメーションが盛りだくさんなので要チェックです!
ちなみに国内での販売開始時期は9月の予定です。

TRANSONICといえば現在行われているTour de Franceの第3ステージで、
FUJIを駆るドイツのチームNetApp-ENDURAのヤン・バルタ選手が敢闘賞を獲得。
レース序盤から逃げ集団に加わり、残り10km地点から独走の逃げで
チェコTTチャンプの底力を見せるも、残り6km地点で集団に吸収される。
およそ150kmの距離を先頭で走り、最後の追い込み前に脚が売り切れてしまったのだとか。
しかしながら、TTチャンプのヤン選手の脚質にあっていることもあり、
平坦コースでTRANSONICが持ち前の性能を存分に発揮したステージでしたね。
でもまだまだレースは序盤戦、注目選手が息を潜めてそのチャンスを狙っています。
クライマーが多いNetApp-ENDURA、来週から突入する山岳ステージでの活躍に期待がかかります。

ということでTRANSONIC NetApp-ENDURAバージョンと敢闘賞を取ったヤン選手の
画像をいくつかピックアップしました。(©BrakeThrough Media)




2014年7月4日金曜日

NEW AERO ROAD 「TRANSONIC」登場!

ツール・ド・フランスの開幕を明日に控え、
滑り込みでCS契約した方も多いんじゃないでしょうか。
眠れない日々が続きますね〜、サッカーWORLD CUPの決勝トーナメントともかぶりますし…
その開幕の前日である本日7月4日、アメリカ合衆国の独立記念日でもありますが、
FUJIは4年ぶりにハイエンドロードバイクを発表します。
その名も「TRANSONIC」


ジェット機などが音速領域に突入する瞬間を表す名前を冠したこのモデルは、
これまでFUJI培った様々なテクノロジーの集大成とも言うべきエアロロードとなります。
ずば抜けたエアロダイナミクス、高剛性、軽量性、安定性を備えたこのバイクの特徴を
特設サイトでチェックできます(日本語版サイトは近日公開予定!)





もちろん明日から始まるツール・ド・フランスに出場する
NetApp-ENDURAにもTRANSONICが投入されます。
その活躍に乞うご期待!